現在、木造住宅に併設する音楽防音室(ピアノ、ヴァイオリン、マリンバ、チェロ、合唱などの用途)において、最も問題になっているのが、換気ユニットを設置して床下から壁の内部・天井裏などを循環させる工法です。
これに外壁内部に発泡断熱材を充填する工法は、防音室の遮音性能にとって、致命的な欠陥につながる場合があります。吸音性のない、音漏れの抜け道だらけの状況になるからです。
*室内壁のPB一皮だけに遮断されている断熱材の空洞部を介して建物全体を換気させる構造ですから、PBだけで遮音するなど不可能なのです。

とくに東京など寒冷地ではない地域において、発泡断熱材や換気ユニット循環方式は必要性がなく、換気ユニットが壊れる場合などメンテナンス費用がかさみます。
やはり、従来型の床下換気、壁内・小屋裏を通気胴縁・換気口を介して自然に循環させる工法が良いと思います。

しかも、発泡断熱材はほとんど吸音性能がなく、むしろ空洞部において音が共振して遮音性能を大幅に低下させます。外断熱工法の通気・空洞部が共振するのと同じことです。
メーカーの自己申告データーは、実際の現場での防音効果と大きくかい離します。

木造住宅において、換気ユニット方式、高断熱高気密住宅という謳い文句に乗せられて、安易に防音室を依頼しないほうが良いと思います。
最近の木造住宅の工法は、結果的に木造の良い点をダメにしてしまうものが増えており、注意が必要です。木造住宅は木造に慣れた老舗の工務店などが安心です。
*看板だけがでかい、新興住宅メーカーは、信頼できないものが多いようです。