木造ピアノ室の音響調整(2018年1月号)

木造のピアノ防音室においては、在来木造工法が最も相性が良く、重低音や高音など幅広い周波数の音が適度に伸び、音響調整も比較的やり易いと言えます。

一方、ツーバイフォーなどパネル工法は共振しやすく、とくに重低音の共振がきついため音響調整には苦労します。
高音は薄いラグやカーテンなどで比較的簡単に調整できますが、重低音は薄い布地やカーペットだけでは無理です。

重低音の響きがきつい場合は、次の写真のように市販されているポリエステルクッションをピアノの下に、状況に応じて敷き詰めると調整できます。
*ポリエステルは吸音性が高く、既製品も比較的廉価ですので、ぜひお試しください。

このようにDIYでも、ある程度は重低音を抑えることができますので、家具の配置と合わせて工夫すると良いです。