2年越しのピアノ防音室(木造)が完成(2018年10月号)

延べ2年間にわたって防音室の計画と設計から防音工事のチェックまでサポートした現場が先月完了しました。(私の担当は音響・防音計画、詳細な防音設計、現場工事のチェックです)
*依頼者はピアニストの奥様、音楽家(主に作曲)のご主人というご夫婦です。

木造在来軸組工法の新築住宅に併設する音楽防音室(主にピアノ練習と作曲)は、出来るだけ部屋を狭くしないで、音響的にも落ち着いた環境を造ることが目標でした。
天井高が建築計画の制約で2メートル30センチしか確保できないという事で、音の共振抑制や音響上の調整が課題でした。

以下、施主様(依頼者)のメールでのご報告を抜粋して掲載します。(原文のまま)

「防音職人様に防音構造プランを練って頂いた我が家の防音室ですが、とてもとても素晴らしいです。
※又、施工していただいた建築業者様にも本当に感謝しております。」

グランドピアノが入り、初めて音を出したとき、「ホールで弾くようなサウンド」を感じました。

大手メーカーの防音室の様子だと(言葉で表現するのは難しいですが)、なんとなく音が近くでキンキンと鳴るような感覚が強いのですが、そのようなことは一切なく、防音職人さんの防音室は、音がまろやかで潤っているような感じです。
音楽家の夫も「自分のピアノでこんな音(の響き)が出るとは!!」と申しておりました。

又、外への音は本当に微かに聞こえる程度、家の中は弱いBGMになるくらいの聞こえで、まったく問題ありません。

防音職人様にお会いしご相談させて頂いてから、紆余曲折があり2年が過ぎてしまい、たくさんのご迷惑・ご心配をおかけしてしまったこと、お詫び申し上げます。
今後、又何かでお世話になることもあるかと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。