薄い防音構造のメリット(2019年10月号)

一般住宅の生活防音や木造の音楽防音室において、薄い防音構造は重要なメリットがあります。

たとえば、約8帖の音楽防音室の防音壁を厚さ18センチ~20センチ程度の構造で造ると、部屋は約6帖程度になり狭くなります。

また、天井や床の防音施工を厚さ10センチ~20センチで行うと、天井高が30センチ~40センチ低くなります。これでは音響的にもスペース的にも問題です。

これを厚さ9センチ程度の防音壁や、天井・床の防音施工を8センチ~9センチの厚さで構築すれば、部屋は余り狭くならずに、ピアノなど楽器の配置自由度が高くなって使いやすい部屋になります。

防音職人では、大手専門業者や有名企業とは異なる設計手法・工法で薄い防音対策を実行できる技術を持っています。
→今年8月に完成したピアノ教室:木造音楽防音室

また、天井高が低くなると、ヴァイオリンの演奏に大きな支障が出ます。演奏する弓が天井に接触したり、当たりそうになるストレスから練習できなくなるので、要注意です。

ピアノ音楽室であっても、他の楽器とアンサンブルを行う場合は留意しなければなりません。
音響的にも天井高は重要です。