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吸音材の実践的考察

防音材料の中で、制振材(防振材)に次いで選択が難しいのが吸音材と言われています。ここでは、私(防音設計担当)が平成7年から約20年間かけて現場で体験した効果、実例レポートの分析、および自宅マンションで20年追跡してきた体験をもとに考察します。
*すべての市販品を否定するものではなく傾向や実例を考察したものです。(2015年1月現在)

主な吸音材の傾向

・発泡樹脂製品は、数年で縮んでしまう欠点があり、つなぎ目が開いてしまい吸音、制振効果が低下する。
・発泡ウレタンは吸音性に乏しいが、発泡樹脂に比べて耐久性がありクッション材としての効果がある。
・グラスウールやセルロースファイバーは、発泡樹脂に比べて吸音性も耐久性もあるが、ポリエチレンウール、ロックウールに比べて低音及び高音の吸音効果が劣る。10年以上経過すると吸音効果が低下するケースがある。
・ポリエチレンウールは、ロックウールに比べると高音域の吸音率がやや劣るが、吸音材の中では最も安定して吸音効果を持続する。粉じんが出ないのでDIYにも活用しやすい。
・ロックウールは幅広い周波数帯において安定した吸音効果を発揮する。難点はグラスウールと同様に粉塵が飛散しチクチクする。DIYには不向きである。

吸音材に共通した特性

吸音材の厚さ、密度を大きくすると吸音率が高くなり、空洞の空気層単独に比べて防音効果を向上させることにプラスに作用する。
・低い周波数の音に対しては、概ね10センチ以下の空気層はマイナスとなるため、吸音材を併用しても効果が伸びない。比較的薄い空気層は吸音材でまんべんなく充填したほうが吸音効果が安定する。
・セルロースファイバーは経年変化で沈下など劣化しやすいので施工場所に留意する必要がある。
・ロックウール、グラスウールはポリエチレンウールの様な復元性があまりないので、つぶしてしまうと元の形状に戻れない。隙間処理に注意が必要である。

以上の傾向、特性は防音室などの防音効果および構造的な厚さに影響を与えるので、設計者は費用対効果や耐用年数を考慮して計画する必要があります。

防音設計・施工

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