ある東京都内の分譲マンションにおいて、駐車設備のシャッター稼働音による振動騒音に何年も悩まされたかたの現場でした。

不動産調査会社の一級建築士や、マンションを建設したゼネコン、他の防音専門会社は、この騒音はシャッター設備を移設するか取り外すしか解決方法はないとまで言い切り、相談者を絶望させたのです。調査した建築士は解決策も提示できないのに調査費用だけは、しっかり取りました。

そして、相談者から「防音職人(サポートページ・プランニング・オフィス)」が最後の砦ですと言われ、すぐに相談をお受けし、現場を調査しました。
そして現場の状況を検討して出した可能性は、騒音は少なくとも半減できるという見込みでした。

騒音が離れた部屋まで大きく響いていたのは、機械設備(駐車場のシャッターなど)の取付け・設計の不備だけでなく、壁・柱・梁のGL工法が原因であることが分かりました。
今まで他の専門家が何を考えて分析・検討したのか、それ自体が非常に疑問でした。相談者は音が小さくなって眠れるようになれば助かる、と言われました。
完全防音は無理であることは、最初から理解されていました。決して神経質なかたではなく、冷静な判断が出来るかたでした。私は、これならば、可能性は十分にあると判断しました。

騒音は、寝室の天井の梁や外壁・柱に全体的に響いていました。床は防音材敷設による簡易防音でも対処できそうでしたので、防音工事が必要な箇所だけ対策設計を検討しました。
そして、内装など専用部のみ、下地を絶縁して再構築する防音工事を実施して、騒音を大幅に軽減することに成功しました。

また、リビングの壁はご予算が足りず、遮音ゴムマットとボードを重ねて張る簡易施工にしましたが、依頼者の評価では、とても費用対効果が高く、工期も短いので助かりましたと言われました。
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以下、依頼者(相談者)のご報告の抜粋です。

「私のケースは、階下にある共用設備が駆体に直づけされており、そこからの機械音が部屋中に響きわたっていました。階下にあるのに、天井や壁から音がふってくるという感じです。 施工業者にも苦情を訴えましたが相手にされず、また、その業界の何人かの人にも相談したのですが、設備を駆体からはずさない限りどうすることもできないと言われてしまい、途方にくれていました。
 最後の望みと思って、こちらのサイトにコンタクトを取り、自分の部屋を防音リフォームすることにした次第です。
 本格防音した部屋は、今まで間近で響いていた機械音が、かなり遠くから聞こえるような感じになり、ほとんど気にならなくなりました。これで睡眠中に起こされることもなくなりました。
 簡易防音した部屋の方も、かなりにぶくなりました。こちらは、防音したスペースが、部屋の大きさの割には少なめでしたので、もっとスペースを広げれば、かなり低減されるだろうな、という感じです。
 簡易防音は、内壁をこわさないでもでき、コストも抑えられるので、もし今後も気になるようなら、この防音方法で他の部分もやろうと思います。そう思えるだけでも、心理的負担が本当に軽くなりました。
 山根さんの、”ありのままの見込み”というのが、技術屋さんとして信頼できる所以です。
 それに、調査時点で方針の糸口が見えると、本当に安心感が生まれますね。方針が見えない数年間は、精神的にきつかったです。

 防音工事完了後、数日暮らしてみて、かなりシャッター音がにぶくなって、とても嬉しいです。昨日も寝入り際にシャッターが動き出したのですが、遠~くから聞こえてくる感じで、ほとんど気になりません。”かたかた”という音は、聞こえはしますが、全体的に鈍くなっているので、起こされることはなさそうです。
 リビングの方も、聞こえはしますが、かなり鈍くなった感じです。簡易防音としては、本当に効果的ですね。
 付随効果として、今まで、上階の排水や扉の音、廊下の歩く音、階下のゴミ置き場の扉の開閉音など、そう気になるわけではなかったのですが聞こえていました。それが、ほとんど聞こえなくなりました。
 やっと、自分の部屋に愛情が持てるようになりました。思い切りリフォームしてみて、本当に良かったです。ありがとうございました。」