木造ピアノ室の防音相談(2026年5月号)
「木造ピアノ室」は、見えない部分の丁寧な工夫が、木造ピアノ室の生命線につながる。私の担当する木造の現場では、これはよくある話です。
それは、建物の耐久性や音響・防音効果の向上にプラスに作用する重要事項です。今回は、既存の建物の木造ピアノ室に関する防音相談に関する留意点です。
大半の現場が壁の補修ばかりに気を取られ、天井裏や床下の補強・補修を軽視する。これは安易に工事費用や手間を削って、すぐに契約を成立させるためです。
本当に依頼者である施主のために尽力するならば、見えない部分への改修や空間を生かした防音設計を大事にすべきだと思います。それが木造建物全体あるいはピアノなどの音楽防音室の寿命を伸ばして、費用対効果を高めることになります。
以下、ピアノ室の防音相談に関するキーワード及び留意点を述べます。
1.天井裏の補強・補修
*天井裏の軸組の補強によって、防音材の施工が可能になる。
*野縁や吊木などの増設が一般的です。
2.床下の補強・音響対策
*大引きを支える束の増設
*大引きに構造用合板を施工して床の剛性を高める
*床下に空気層の共振を抑える吸音材を活用する。
3.壁や床の音響対策
*木材と木製品の活用
*木材は針葉樹を推奨
*羽目板やフローリングも針葉樹。中でも杉や唐松がお勧め
*壁や床の補強は構造用合板が有効
以上の留意点を意識しながら、専門家を探してください。

