防音のコンサルティングと設計・施工(2013年7月号)

防音設計は専門分野が分かれており、コンサートホールの音響対策の専門家が必ずしも木造家屋の防音設計、防音室の施工ができるわけではなく、個別の専門分野の対策に応じた専門家の判断が重要です。
*判断を誤ると効果が出ないだけでなく、費用も無駄になります。

マンション防音では、私は最初のカウンセリング(コンサルティング)において対策の方針と選択肢を提示する、町医者のような役目で初期対応を重視し、手に負える件は自ら設計・施工します。
*手に負えない又は高度な専門的な判断・調査を必要とする場合は提携先を紹介します。

防音職人は提携先を含めて連携することにより、問題を解決できれば良いと考えています。複数の専門家などの所見や経験を勘案して総合的に検討することは、難しい案件ほど有効です。

また、防音材は多様な製品があり、最適な製品を選ぶことは難しいものですが、安全性を重視して選択することが防音職人の基本方針です。
無料相談において、防音材の安全性や耐久性、費用対効果について質問されることが多く、私もウェブサイトに個人ユーザー向けのDIY防音材を掲載していますが、すべてサンプルを手元に置き、定期的に担当現場でもサンプルを抜きとりチェックしています。

臭い、硬さ・柔軟性、色・表面仕上げなど触ったりしてチェックしています。
*メーカーの有害揮発物の揮発濃度試験データも保存しています。
相談者は通販サイトは類似した製品を多数扱っており、どれが安全で費用対効果が高いか、組み合わせとしてベストなものは何かなど、疑問点がありすぎて迷うと言います。

通販サイトや防音建材のメーカーサイトを見ると、明らかに説明不足であり、都合の悪い面は記載されていなく、施工業者・建築事務所にとっても、何を使用したら良いか判断できません。
*室温が上昇したり、直射日光によって臭いや有害物質が揮発する防音材もあります。
建築業者が判断できないものを、一般のユーザーが判断するのはほとんど無理です。こういうときにこそ、防音相談などコンサルティングが必要です。

防音職人では、一般の方を対象に、国立駅南口または西国立駅周辺において無料相談を行っています。お気軽に御問合せください。