ピアノ防音室

防音職人の計画設計・コンサルティングのコンセプト

 遮音材や壁などを厚くするだけの力任せの防音は、ピアノなど楽器や木造家屋・マンションなどの対策には向きません。構造的にも 空間的にも限界があるからです。
 これが分からない、解決できない事業者・専門家には、制約条件の多い案件の対策は無理です。その典型例が木造家屋のピアノ練習室や マンションの天井・壁・床等の騒音対策です。

 私は、出来る限り薄いコンパクトな構造で騒音を大幅に軽減する対策・設計によって、他の業者や音響工学専門家・建築士などが 諦めた案件を改善し、問題解決に尽力してきました。
 狭い住宅の楽器練習室では、簡易的な対策や本格的なピアノ教室・練習室の設計・リフォームにおいて、構造的・費用的な問題を 解決してきました。

 構造的・費用的に無理だと言われた方、諦めないで、どうぞお気軽にお問合せ下さい。
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「防音とは」
 「遮音」 「制振(防振)」 「吸音」の3つの要素を複合させて、対策や設計を行うのが基本・原則です。 言葉にするのは簡単ですが、本質を理解して設計やリフォームに反映させるには、技術力と経験・実績が必要です。

◇遮音
 遮音の理想は、音を吸収してブロックすることです。同時に共振しにくい素材・構造を構築することが重要です。 質量則のみの対応では、制約の多い住宅では通用しません。

◇制振(防振)
 とくに固体伝播音対策に重要な性能です。薄くて振動を制御できる素材、耐久性のある素材・構造が求められます。

◇吸音
 音を吸収する。反響を抑える性能です。低周波を含めた重低音対策においても吸音材は重要です。吸音性能には 音の性質・態様を変異させて、人間の耳の可聴音を軽減させる効果を併せ持ちます。

 マンションの天井騒音対策、木造家屋のピアノ等楽器練習室など比較的軽量な内装構造の構築には欠かせない性能です。


「遮音の迷信と問題解決」
 検索エンジンで上位に出てくるサイト、有名な専門サイトには
「5dBの遮音性能を高めるには倍の費用がかかる、10dB高めるには約4倍の費用がかかる」
「吸音材はグラスウールを使用」
「鉛シート・ボードが効果的」
と記載されていました。・・・本当でしょうか?

 上記のような考え方だけでは、木造住宅、マンションのユーザーは絶望してしまいます。
 構造的にも、空間的にも、費用的にも殆ど実現不可能だからです。多くのユーザーの方は防音工事ができないことになります。

 音を反射するだけの遮音材、周波数特性・相乗効果を無視した構造、厚さを倍にするような力任せの遮音対策は、 住宅には向かないと思います。また、鉛は有害物質であり費用対効果も低いため、住宅での使用は避けたいところです。

 出来る限り薄くて、コンパクトな構造の構築・優れた素材等が、木造住宅・鉄骨住宅、マンションやピアノなど音楽教室・ 楽器練習室には必要ではないでしょうか。

 既往の建築設計技術や建築材料だけでなく、他分野の優れた理論・技術や素材などを導入して、過去のデータ分析・ 基礎研究成果などを踏まえて、新しい着眼点と柔軟な発想を織り交ぜた対策・設計が必要だと思います。

 このような疑問に応えるため、防音設計・工事に役立つ情報発信および問題解決ができる専門サイト構築を目的として、 このサイトを立ち上げました。ご活用いただければ幸いです。

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(防音職人は建築士・大工職人・音楽家と連携して運営する専門サイトです)