住宅に適した防音材の種類と留意点
当サイトでは、住宅・楽器防音室に使用できる安全な素材、比較的入手しやすい防音材を採り上げます。
＊関連ページ：足音・楽器の防音材
遮音材
石膏ボード、合板など一般建材のほか、遮音マット（樹脂、ゴム）が住宅・楽器対策では、よく使われます。遮音マットは石膏ボードが苦手とする
周波数帯の遮音低下を補うだけでなく、防音の相乗効果を発揮できる製品です。
制振材（防振材）
カーペットなど一般的床材のほか、防振ゴムマット、ウレタンマット、制振フェルト、アスファルトマット、発泡樹脂が主なものです。
様々な製品が市場に流通しており、活用次第で、ＤＩＹでも防音工事に負けないくらいの効果を出すことも出来ます。
ただし、床暖房や直射日光によって、伸びたり、臭いを揮発する製品もありますので、使用箇所に留意が必要です。
吸音材
グラスウール、ロックウール、ポリエチレンウール、ライブウール（羊の毛、植物の繊維）が主なものです。
一般に市場に流通している製品は、実際の現場では周波数帯によって吸音率が大きく異なるので使い方が難しいです。
内装制限がかかる場所では不燃材であるグラスウール・ロックウールに限定されますが、できれば幅広い周波数帯で効果のあるロックウールの
使用をお奨めします。
なお、発泡スチロールやポリ袋に包まれた断熱材は吸音材ではありませんので、御注意ください。
住宅・楽器の簡易防音対策
アップライトピアノ、グランドピアノ、ヴァイオリン、サックスなどの防音室のＤＩＹ対策では、制振材・吸音材が活躍します。
壁や床の防音（吸音）は、石膏ボード合板と併用することで、ローコストで対策が実施できます。天井への遮音材施工は危ないので、なるべく職人
など業者に施工を依頼したほうが無難ですが、吸音ウールを天井に貼り付けることはＤＩＹでも可能です。
近年、マンションでは、床の振動騒音が問題になることが多く、防音カーペットなど色々な製品が販売されています。しかしながら、単独使用 では、余り効果が無いケースが多く、専門の制振材の併用が望まれます。とくに、制振フェルトは軽量で、無臭のうえ、加工しやすく、床暖房のうえにも 使用可能です。