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重量衝撃音の防音効果と周波数


周波数に着目した制振材の防音効果

 市販されている防音建材は、125Hz〜2000Hzの周波数帯について遮音性能が各社メーカーから公表されています。 大半は、空気伝播音の遮音性能であり、振動音など重量衝撃音の遮音性能データを公表しているものは少ないです。

 しかしながら、子供が走り回る音、重量物の落下音などは重量衝撃音に該当し、主に31.5Hz〜125Hzの周波数帯に 分布します。
 このため、市販品では十分に対応できないという問題があり、天井や床等の重量衝撃音など重低音対策については、 特に木造家屋・マンションなどでは、空間的・構造的な制約があり、多くの専門業者・建築関係者・音響工学専門家が 有効な対策を提示できませんでした。

 サポートページ(防音職人)では、2004年頃から二重天井・二重床の重量衝撃音対策に取り組み、成果を上げてきました が、2008年より新しい制振材を導入して、費用対効果の高い防音構造を構築することに成功しました。

 対策事例・研究データ(サポートページ及び防音職人提携スタッフ実施)において、31.5Hz〜125Hzについての 防音効果を分析すると、概ね次のような結果が得られました。

*制振材A(厚さ3ミリ)、制振材B(厚さ6ミリ)、市販品の制振マット(厚さ10ミリ:ウレタン・樹脂製品)について、 住宅二重床のフローリング上敷設において、子供の走り回る音について測定・検証。
*比較的防音効果の高い制振マット(市販品)が殆ど軽減できなかった31.5〜63Hzの音について、制振材Bが 7dB〜9dB低減し、63〜125Hzについては制振材Aが7dB〜10dB低減するなど、特注品の有効性が高いことが 検証できました。

 しかも、薄くて潰れにくく、耐久性も高いので汎用性があり、コンパクトな構造を可能にするなど利点が多く、 防音職人チームでは、騒音特性などに応じて多用してきました。

 制振材は吸音材と共に、住宅などの天井・床の対策だけではなく、ピアノなど防音室においても、大きな防音効果を 発揮します。
 ※ピアノ防音・制振(楽器対策ページ)


当サイトの防音対策・取組み方向

 防音職人(サポートページ)が担当している防音対策の現場で使用している防音材は、単体での比較についても優れて おり、難しい現場ほど特注防音材や現場施工の下地構築にこだわっています。

 比較的薄い構造ながらも、我々の防音設計によって構築される防音構造では、他の遮音・吸音材と組み合わせて幅広い 周波数帯の騒音に対して、高い費用対効果を発揮しています。

 住宅・木造家屋、小規模施設などでは、制約条件の多い現場が当たり前であり、コスト低減と防音効果の高い コンパクトな構造構築が重要です。それを可能にするのが周波数特性に着目した事例分析・研究に裏付けられた 防音設計および施工技術です。

 防音職人では、コンパクトな構造で高い防音効果の実現、耐久性・安全性を踏まえた費用対効果を追求しています。


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