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マンション天井の簡易防音事例


防音工事の概要

 防音対策の対象は、6階建てマンション2階住戸の廊下天井及び壁です。

 知人のマンションですが、天井及びGL壁の騒音共振を軽減するのが目的です。
 しかし、予算が無い上に、建具や廊下の幅など空間的な制約が多く、薄くて費用対効果の高い防音工事が求められました。


 検討した結果、共振を軽減する厚さ3ミリの制振材と市販の石膏ボードの重ね施工を選択しました。

 また、建具の関係で約9ミリしかふかせない壁面は、部分的に厚さ5.5ミリの合板で仕上げクロス施工としました。 壁面のふける建具周りは、ケーシング処理をして化粧しました。(防音設計担当)


防音工事完了後の防音効果

 騒音測定はしていませんが、私の体感では、天井からの足音など騒音は半減したようなので、10dB近く騒音が減少している と思います。GL壁の部分は接耳したり、廊下の中央部で耳を澄ませた感じではワンランク(5dB)以上、騒音が減った ようです。

 対策を検討した私(防音設計担当)も施工を担当した職人も想像以上に効果があったと思いました。明らかに騒音の 響きが減ったことが感じられます。オーナーもご家族も費用対効果には満足しています。

 もっと、費用があれば、遮音制振マット(厚さ3ミリ)も重ねて張りたかったのですが(笑)。おそらく、これを張れば更に5dB以上は 防音効果を高めることが出来たと思います。


 簡易的な防音工事で、ここまで効果を出せたのは、制振材の威力です。それに石膏ボードとの相性も良かったので、 相乗効果が出たと考えられます。

 今回の簡易防音工事は、色々と工夫次第でバリエーションが広がり、低予算でも効果的な防音ができることを示した 事例となりました。

 予算が厳しく、天井・GL防音工事を諦めている人にも適用できる工法です。使用した制振材は結露防止にも効果のある 素材で、撥水性・耐久性の高いもので、殆ど劣化しないので防音効果は永く持続すると考えられます。
 なんと言っても、約13〜16ミリの厚さで防音工事が出来ますので、制約条件の多い案件でも対応できます。


(防音職人)


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