置き床工法による二重床は重量衝撃音に対して防音上の弱点がある

 マンションの二重床で発生する生活騒音の大半は、重量衝撃音と軽量衝撃音であり、社会問題となっています。
 この中でも、子供の走る音の主成分は、可聴域の30~100Hzの低周波の騒音であり、現在の二重床工法では対処できません。

 防音職人では、従来型の根太工法を改良した防音仕様を考案し、成果を上げています。
 しかしながら、技術的に通常のリフォーム業者には難しい面もあり、置き床タイプの工法よりもコストがかかる点が 一般的な導入への制約となっています。
二重床の防音上の弱点


根太工法に防音材を組み込んだ二重床は重量衝撃音に対する防音効果が高い

 二重床工法には、現在主流の防振支持脚を使用した置き床タイプ、従来型の根太組みタイプなどがあります。

 根太工法は、重量衝撃音を面的に受けることから、インパクトを分散して対処できる利点があります。また、マット状の吸音材を 隙間なく充填できることから、床下の空気層の共振を抑えることが可能になります。

 防音職人では、通常の置き床工法でも、重量音を大幅に軽減できる防音仕様を研究中です。
 *参考:二重床の問題と防音