コンパクトな住宅・ピアノ・楽器室の防音を実現する

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防音対策20年の自分史「第3章:薄いコンパクト防音の追及」

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出来る限り薄くて費用対効果の高い音響・防音設計及び施工は、一般的な住宅や木造家屋においては、非常に重要な意味を持っています。
それは比較的小さな空間や厳しい予算などの制約に加えて、構造的な制約が大きいからです。力任せのやり方が通用しない世界だと私は思っています。

狭い防音室では音響的な調整も難しく、厚くすれば楽器や家具の配置自由度も使い勝手も悪くなります。住宅の生活防音においても、空間が必要以上に狭くなれば資産の価値が低下します。誰もそのような設計施工など望まないでしょう。

薄いコンパクト防音は技術的にも施工的にも非常に手間のかかるものであり簡単ではありませんが、防音職人(対策設計技術者・建築コンサルタント)として私は20年間追及してきました。現実的に施工するためには特殊な建材ばかりを使用するわけにいかず、一般的な木材やボードに加えて費用対効果の高い防音材を組み合わせる必要があります。
今後も残された課題はありますが、いくつかの工法・仕様に目途が付き、自分自身のマニュアルとして大分整理できてきました。

序章:マンション編 > 第2章:木造防音室に取り組む > 第3章:薄いコンパクト防音の追及

費用対効果と仕様

いくら薄い防音施工でも効果が乏しければ意味がありません。出来る限り薄くして防音効果を適正単価で確保するものでなければ実用的ではないです。
この点に私は非常にこだわって防音材や工法を追及しています。とくに木造防音室は薄い構造が望ましく、過重量にならないように配慮してきました。
重要なポイントは合板、石膏ボード、吸音・断熱材などの周波数特性に加えて、相乗効果が期待できる専門的な防音材をコンパクトに施工できることです。

これが一般的な住宅の制約条件や費用対効果をクリアするための大切なコンセプトです。
音には周波数があり、空気音については周波数の低い音ほど遮音、吸音しにくいのですが、振動音など固体音に関しては別で基本的に柔軟性や音を吸収する特性が重要であり、この役割を担うのが制振材です。
加えて合板などのボードや軸組補強が、この制振効果に重要な影響を与え、プラスに作用します。

設計仕様は、固体伝播音と空気伝播音の両方について、総合的な性能を想定して計画することが基本です。その典型的なものが木造のピアノ防音室など楽器防音、住宅の生活騒音対策です。
遮音性能が高くても音響的には疲れるような防音室は課題として残るわけですから、適正なバランスが重要だと思います。

住まいの防音に重要なもの

私はただ単に対処療法的な防音対策を検討するだけでなく、住まいや楽器防音室の「耐久性を向上させる構造補強」「健康等に十分配慮した仕様・安全設計施工」という観点を重視しながら、薄くてコンパクトな防音仕様、快適な音環境の構築、騒音対策を総合的に立案・検討することに取り組んできました。

このため、提携建築士や施工担当職人などの得意とする分野の経験と技術を採り入れ、活かしながら自分自身の防音設計を作り上げています。とくに木材の特性を生かした構造は住宅、防音室の根幹をなすものであり、相乗効果の期待される防音材の効果を最大限に生かすのは設計・施工技術です。

また、住宅などの構造的な制約を考慮すると、比較的軽量で、薄くてコンパクトな防音対策は有効かつ重要な手段・仕様と言えるでしょう。
新築の計画段階から竣工後の改造まで柔軟に対応できるのが私の設計・対策手法です。
*防音相談などいろいろな段階での対策検討にお応えしています。

今後の展望・課題について

コンパクトな防音を支えるものは、当然ながら建築材料、防音材ですが、これらの供給価格は値上がりしたり、製品の生産が終了することがあり、社会・経済状況に左右されます。
今後の安定的な資材供給の鍵を握るのは、合成ゴム、アスファルト、ポリエチレン繊維などリサイクル素材のほか、間伐材や廃材をリサイクルした木繊維系の製品であると思います。これらが比較的廉価で供給されれば多用できます。この点は強く要望したいし、期待したいと思います。

また、製品の音測定などのデータを出来る限り入手すること、担当現場での検証データが重要です。効果の乏しいリスクのある製品は逆に廃止することが望ましく、メーカーは費用対効果を重視してほしいと思います。

最後に、閲覧者および相談者の皆様へひとこと。
専門的な業者や専門家を探す際にウェブサイトに具体的な事例やコンセプトが掲載されているか、得意分野は何かをじっくりと見極めてから相談するべきだと思います。実例や具体的な説明がないのは単なる取次業務や丸投げが多く、専門外とみてほぼ間違いないと思います。
駆け足で「防音対策20年の自分史」をとりまとめましたが、序章から本章(第3章)まで、お読みいただきありがとうございます。
(2015年4月、防音職人ウェブマスター:防音設計・建築コンサルティング担当)

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