ある地方の新築木造住宅に併設された声楽防音室の改善対策として、音漏れや音響を大幅に改善した事例です。
*当ウェブサイトの問合せページより防音相談をお受けしたのが始まりでした。

この現場は新築だったのですが、施工業者による音響・防音施工に重大なミスがあり、D-30の遮音性能もないような音漏れと、声楽用の録音を行っても反射音が酷く、仕事に使用できないという状況で、依頼者が途方に暮れていたそうです。

防音材の施工要領と使用した製品に問題があったり、壁内の吸音材に間違いがあり、窓や建具の隙間処理など複数の要因が重なっていました。防音性能と音響のコンディションが音楽用の防音室としては使えないレベルになっていたということです。

そこで、防音職人のウェブマスターである私が分析と防音設計のコンサルティングを行い、改善対策を提案しました。
新築担当業者には細かい工法や施工要領を指導し、不明点をその都度アドバイスしました。
*詳細はこちら:声楽用の木造防音室

この事例は、今までの典型的な失敗現場(他の業者の)の分析例を、そのままいくつか集めたような複数の問題が重なって起きたのです。設計図などを分析したり、施工業者からヒアリングを進めるほどに、状況の深刻さから、依頼者は当初は絶望感をもったそうです。

今回の音響・防音対策の改善により、ごく普通の防音室として機能するようになりました。音響も複数の木製ボードを組み合わせて改善できました。

最後に、次のように依頼者より、感謝のコメントをいただきました。

「防音職人さんにお願いをして本当によかったです!新築工事の失敗で嫌な気持ちになっていた部屋が、好きになりました。
いろいろと質問などもさせていただきましたが、丁寧にご対応いただけて嬉しかったです。本当にありがとうございました。」

声楽防音室