防音職人のウェブマスター(音響・防音設計担当)である私は、25年以上の実務の現場と自宅での生活防音検証実験に基づき、様々な防音材を試験してきました。

そして、選びぬいた最適な防音材が防音職人のホームサイトや連携ページに掲載されています。市販品や一般的な建築材料を組合せて、木造住宅やピアノ等音楽室、シアター・オーディオ室の防音設計を行ってきましたが、不可欠なのが専門的防音材(受注生産品・特注品)です。

以下は、防音材をDIYや職人の簡易的施工で目的を達成したエピソード(遠方の現場)です。

新築木造住宅の生活防音の事例
(依頼者のご報告を原文のまま抜粋)
『ある日、暖房を付けると耳障りなモーター音が鳴り出しました。日中は気にならないのですが、就寝時に暖房を使用するとその騒音で眠ることができません。
昨年までは聞こえていなかったはずなのに、、、と思い、暖房機メーカー等に問い合わせ色々調整していただきましたが結果変わらず。
こちらは北海道の雪深い地域にある戸建住宅で、暖房は全室床暖房です。ガスタイプの給湯暖房機が室内に設置されており(室外だと機械が凍るのでNGだそうです。)冬場はこの暖房機がフル稼働しますので、この騒音問題は私にとってかなり厄介なものでした。
機械側で騒音を解決できないのであれば、囲ってしまえという事で、ネットで色々と調べ木板+石膏ボード+遮音シート+吸音材を購入して囲いを作りました。
(消防法では燃焼物は給湯器の近くに置かないでという事なのであくまでも自己責任にて行っています。)
がしかし、、通常の運転音は遮断されるものの、肝心のモーター音だけが響き渡る状況となってしまいました。。。変わらず、、就寝時には寝室に音が響いて寝れませんでした。(耳栓やノイズマスキングを携帯で聞きながら就寝していました。)
そんな時ネットでヒットしたのが防音職人さんのページです。色々と記事を読ませていただいた所、他の防音業者と異なりとても細かい事例等が書かれておりましたので、もしかしたら、、という思いでコンタクトさせていただきました。北海道という遠い地ですし、対応していただけるかなと心配でしたが、コンサルをご快諾いただけました。
市販されていない特別な遮音シートと吸音材(こちらは市販されているウッドファイバーやロックファイバー等)をご紹介いただき、私の財布事情もご考慮いただいた上での2段階の対策のご提案をいただきました。
早速、遮音シートを手配いただき、DIYにて自作の囲いの中に遮音シートと吸音材を設置しました。驚いたことに市販の遮音シートとは比べ物にならないくらい、重いシートで、、女性の私が一人でDIYするにはとても大変でした。(普通の女性の方だとお一人では無理だと思います。)それでも何とか設置完了し、、、朝6時に暖房がオンになるようにタイマーをつけ、不安な思いを抱きつつも、その日、敢えて耳栓も外して就寝してみました。
結果は、本当に聞こえないだろうかという緊張のため、暖房タイマーが入る前に目が覚めてしまいましたが、今までと違い、すごーーーく遠くで鳴っているかも?という感じで、本当に聞こえているのか、脳が学習した音を勝手に聞こえると認識させているのか、、という感じで「音で睡眠が妨げられる」は解消できました。また、ご提案いただいた第1段階で結果が出たため、費用もかなりセーブできました。
ちょっとした材料の違いで結果がこんなにも違うのですね。もっと早くに相談していたら余分な出費もストレスも無くてよかったのに、、と。
防音とネットで検索すると多くみられるのは楽器を楽しむための防音室やホームシアター等で、私のような家の中の小さな騒音問題についてはほとんど見られません。エアコンの室外機とも違い、自宅内で起こっている現象でしたので、どういった方に相談すべきか悩みました。しかし、そんな小さな家庭内問題?についても親身に対応して下さった防音職人様には本当に感謝しています。助けていただきありがとうございました。』

上記の事例は、市販の遮音シートが役に立たないこと、石膏ボードでは対応できない周波数の生活騒音があることを示しています。防音職人では相談者の詳しいご報告や図面等の資料を分析して、遠方の現場でも問題解決に尽力しています。
なお、この事例では、二段階の防音計画を立案しましたが、幸いなことに第一段階の対策で問題が解決できました。

防音職人の特長は「豊富な防音設計の経験」「優れた専用の防音材」「問題の分析力と処方箋」「段階的なフレキシブルな防音計画」「薄い防音構造」です。

木造ピアノ室の音響・防音対策の事例
鹿児島県のある木造住宅をリフォームしてピアノ防音室(練習室)を構築する現場でしたが、施工費用がほとんど無く、依頼者が知人の職人と一緒にDIYで工事を行った事例です。

上記の事例と同じ防音材(アスファルト遮音シート2.4ミリ)と一般的な建築材を組合せて、薄い音響・防音構造を設計しました。
費用の事情で、当初指定した杉無垢材フローリングを変更され、桜のフローリングを施工されたため、床が響きすぎて、練習する娘さんが耳が痛くなるということで、床に吸音材を敷いて試してもらいました。吸音ウール50ミリをピアノの下に敷き詰め、再度試したところ、ちょうど良い感じになり、このまま吸音ウールを布でカバーして包んで使うことになりました。
*掃除する時は簡単に移動させて積み重ねることができますので便利です。

このように市販のマットなどを購入しなくても、音響調整も簡単にできます。
ちなみに、私が手配した遮音シートを施工した壁の防音効果は十分に発揮され、近所への気になるような音漏れはないと、依頼者から報告を受けました。

このように、防音職人はDIY+職人の施工という比較的簡易な防音仕様も得意としていますので、予算的に諦めている案件もご相談いただければ対応しています。