piano04下地に制振材を入れて優れた防音効果と音環境を実現した、九州での事例です。

ピアノ防音室の新築の段階から、建築計画を含めてアドバイスを行い、当初は最初の施工予定業者の技術力に大きな問題が見つかり、 施工業者を変更することとなりました。

予算的には相当厳しい現場でしたが、周辺は建て詰まっていない市街地であり、過度な遮音対策は必要なく、ピアノ教室の音環境を重視しながら、 必要な防音性能を確保する方針で防音設計を行いました。

壁などの下地に共振を抑える制振材を施工し、予算や資材入荷の制約から吸音材は廉価なグラスウールを使用しましたが、選定した遮音マットが木造(合板、 木軸組み)と相性が非常に良く、十分に防音効果を高めることに成功しました。

これは制振材との相乗効果も大きな要因として考えられ、ピアノなど楽器演奏では、音が良く伸び、変な共振もなく、ベストの演奏環境が 構築できたと思います。