木造の新築住宅にピアノ・リトミック教室(チェンバロを含む)を併設するための音楽防音室の事例です。
この防音室の特長は、天井・床を出来るだけ新築住宅の軸組構造を活かしながら防音効果を高めるとともに、部屋を狭くしない「薄い防音壁」で構築したことです。
*リトミックは床を振動させますので、この振動音の軽減と壁の共振回避が重要です。
以下、依頼者(施主)からのご報告(9月時点)の抜粋です。※原文のまま掲載します。
「先日完成したピアノ防音室ですが、運よく横浜のピアノ運送会社と巡り合い、ギリギリの調整をしながら今日無事に搬入して頂きました。その上、となりの清川村でチェンバロ制作などをしている方を紹介して頂き、チェンバロの調整もして頂けることになり一安心しております。
防音ですが、とても素晴らしいです!
アップライトピアノは壁につけているからか、思ったより音がするのですが、グランドピアノはふたを開けた状態でも24時間弾いても苦情がこない程度にしか外で音はしませんでした。
蓋をしめましたら、今の時期は夜は虫の声の方が外は大きく、まったく気になりませんでした。
夫も私も大満足しております。
薄い防音壁のおかげで、部屋も広く使えてありがたいです。素晴らしいお仕事をして頂き、どうもありがとうございました。
機会がありましたらどうぞ、お越しください。」
※写真の画像の右側の壁が最も薄い防音構造になっていますが、グランドピアノを内窓および壁際に配置しているにも関わらず、戸外への音漏れが非常に小さいわけですから、薄型の防音構造の効果がお判りになると思います。これが防音職人の技術的な特長です。