関西のアップライトピアノの事例です。piano02

写真のピアノ防音室は約3帖であり、防音対策を既存壁に約25ミリの厚さしか施工できないうえに、極限的な節約の予算という 条件でした。しかも、建てづまった隣家へ迷惑をかけないレベルの遮音性能D-55を確保するという厳しいリクエストでした。
このため、既存ボード面に遮音・制振材を重ねて、つなぎ目を気密施工し、高音域の遮音欠損を抑え、石膏ボードのうえに吸音ボード (合板の廉価製品)で仕上げました。

防音工事完了後の結果は、施工した職人たちが驚くほど、音漏れもなく、窓(二重サッシュ)を閉めれば、夜間でも演奏可能な ほどの防音効果が出ました。これは防音材が石膏ボードや合板と相性が良く、質量則を大幅に超える相乗効果が出たと考えられます。