木造住宅の防音
東京都内の商業地に隣接した幹線道路沿いの新築住宅(木造戸建)の生活防音を目的としたコンサルティング・防音設計及び施工のご依頼です。
*主として車騒音を遮断するための防音工事を検討し実行することを前提としたコンサルティング

依頼者は新築の段階で住宅業者に、防音対策を重視するように伝えて契約したそうですが、車騒音が気になって眠れないなど、とても満足できるような遮音性能がないということで、新築住宅であるにも関わらずに、防音工事(リフォーム)を決断されました。

新築業者の対策は、内窓を付けて二重にし、壁は遮音パネルを施工するというものでした。ところが大半の外壁を車騒音が透過していることが分かり、傾斜天井の一部と、外壁側の内装壁に防音施工を行うことにしました。

また、室内に侵入した騒音が反響するなど現状の壁面仕上げにも問題があり、これを抑えるための仕上げも考慮して提案しました。

2種類の遮音材、3種類の木製ボードを重ねて張り、大半の車騒音を遮断することに成功し、室内の反響も抑えることができました。厚さ約32~42ミリの対策でした。

施工完了から数日後、依頼者から次のようなコメントをいただきました。
「工事が完了して、騒音が大分小さくなり普通に生活できるようになりました。まるで分厚い壁に守られているかのような感じがします。この次、新築する場合は、設計の段階からコンサルティングをお願いいたします。」

依頼者は複数の物件を所有されているようで、将来、また新築を計画することがあり得るということでした。新築の段階からコンサルティング・防音設計を依頼されれば、新築後にリフォームするなど無駄な工事は発生しないと思います。