住まい、楽器室の防音対策豆知識を、今後ときどき取り上げたいと思います。
今回は、主に木造家屋を想定した防音設計・施工の基本かつ重要な知識です。これは遮音設計のマニュアルにも殆ど掲載されていない、実践例において検証したものです。

・PB(石膏ボード)の重ね施工は、遮音効果がほとんど向上しない。
・PBより面密度の小さい、制振性に乏しい遮音材(遮音シートなど)は、ボードに重ねても防音のプラス効果は体感できない。
・左右対称の間仕切り壁(ボード、軸組みなどの構成)は遮音性能が伸びにくい。(共振する周波数帯が発生するため)

以上の3つの基本事項は、防音職人の相談においても出てくる現象で、防音設計の基本がわからない建築士やリフォーム業者が失敗する典型例です。

 とくに、面密度の小さい遮音シートの件は、音響学会の実験でも確かめられており、業界ではすでに公表されている事例です。
 石膏ボードのコインシデンス(ある特定の周波数帯で起こる顕著な遮音低下の現象)についても、メーカーが東京大学の研究所に委託した実験結果でも検証されています。

 ネット上においても検索すると有益な情報が公開されていることがあり、非常に参考になります。