新築木造住宅・別荘の防音相談(2022年5月号)
木造の新築住宅の防音相談で増えているのが、窓を二重(内窓取付け)にしたあとで、戸外からの近所の生活騒音や車騒音が気になって眠れないというものです。
別荘の木造建物の相談もあり、せっかく別荘で休暇を楽しもうとしたところ、国道などの車騒音が気になって、自宅よりも落ち着かないという状況。
これでは資産価値も低下して、納得できないという相談です。
主な原因は、壁内の断熱材と使用した防音材の問題です。
*関連記事:木造住宅の遮音性能を左右する断熱材
大半が、硬質発泡材の断熱材を使用している物件です。
通常のグラスウールやロックウールの断熱材に比べて、約10dB以上の防音性能が低下することになります。
また、使用した遮音シートに問題があり、厚さ1ミリから2ミリ程度で、面密度約2kg/m2から4kg/m2以下の製品を1重張りして、石膏ボードを1枚追加して仕上げたものです。
面密度が低く、制振性能が殆どない製品は、石膏ボードに重ねても防音効果は余り向上せず、低い周波数帯・高い周波数帯の音には無力です。
ウェブサイトで検索して出てくる遮音シート製品の大半が防音効果が殆どないものです。メーカーの自己申告データは、つなぎ目のない小さな試験体で計測したものであり、石膏ボードに重ねて計測して分析したデータではありません。
このように、計測条件や施工要領も説明されていない製品は信頼できませんので、要注意です。
防音職人では、完成した建物でも、木造であれば、比較的薄い防音対策を提案して、具体的な施工要領・仕様を検討できます。そして、現場に必要な防音材を納品することができます。
お気軽にご相談ください。なお、無料相談では基本的なアドバイスを口頭またはメールでお伝えするところまでですので、具体的な提案はコンサルティング契約が必要になることをご理解ください。