防音相談のエピソード(2014年11月臨時号)

無料相談など防音対策の相談者で連絡が途絶えてしまい、その後追加のアドバイスが必要なケースについて、いくつかご紹介したいと思います。

ある準国営楽団(国内)のヴァイオリン担当が相談された事例ではDIYで吸音材や制振材などを使って、室内に既製のボックス型防音室を設置して対策を行うというプランでしたが、ご提示したアドバイスで満足されたのか、必ず連絡しますという口約束もむなしく連絡が途絶えた事例でした。
*これは正式なご依頼があれば具体的な施工方法を説明するという約束でしたが、不完全なままで終わりました。

また、ある店舗経営(自営業者)の計画において、楽器演奏の音響・防音対策をしたいので有料コンサルティングを前提に、まず無料相談をお願いしたいというものでした。
色々と使用する防音材や建材の案を提示しましたが、この情報だけで満足されたのか、その後の有料コンサルティングの話は消えたようです。

これらに共通する点は、約束を守らずに、最初に与えられた情報だけでDIYで防音対策ができると思われたようで、重要なポイントを説明する前に連絡が途絶えたのでした。
そのまま不完全な情報だけで施工すると、床と壁の共振が起きたり、隙間などからの音漏れや施工後の耐久性など安全性の面でも問題になりそうな案件でした。

私が言いたいのは、不誠実な相談者には必ずリスクが付きまとうということです。何が起きても自己責任ですから、ご相談の前に正直にお話をされることをお勧めします。
それは、どこの専門業者の無料相談でも同様だと思います。