防音設計・工事の専門業者の見分け方(2017年12月号)

防音職人の案件がいっぱいで現場を担当できない場合や遠方で直接工事を担当できない場合に、よく言われるのが「どのような専門業者が望ましいのでしょうか」ということです。

一般的に木材を多用することが木造防音室では普通ですが、マンションでも軸組や下地は木材を使いますので、基本的に木工事が得意な業者が良いと言えます。
*在来工法の木造建物に慣れている職人が居る業者が望ましいでしょう。

次に、ホームページをもっている専門業者ですが、今では大半の業者がウェブサイトを活用して自社の特長などをPRしています。

ホームページやブログに実績として記載のない防音設計・工事は、その業者には専門外であることを示しています。おそらく提携先に外注すると思います。
また、メールや電話で問い合わせた際に即答できない業者は間違いなく実績そのものがないと判断できます。

大手業者の場合はモデルルームをもっている場合がありますので、そこで性能を体感して、概算の目安を教えてもらうと参考になると思います。
とくに天井・壁・床の防音構造の厚さや素材を説明してもらうことが重要です。
これによって、専門業者の設計・施工の特長や適性が分かります。

もしも、説明できない業者ならば、依頼しないほうが無難です。
業者の看板の大きさ(業態の規模)や知名度だけで判断しないほうがいいです。

以上、基本的なチェック内容ですが、私の経験ではとても大事な事項ですので、参考にしていただければ幸いです。