提案書に防音専門業者の特長が見える(2022年11月号)

相談者が専門業者に防音計画書の依頼をする時に何を重視するかで内容に差が出ると思います。専門家の得意分野は万能ではないため、それをまず明らかにすることが重要です。

その業者の提案書(計画書)を見れば、得意分野かどうかは理解できるはずです。
そのためには、出来るだけ具体的な情報・資料を相手に提供することが大事です。そして、楽器の防音室であれば、演奏時間帯・建物内部の家族の要望、近所との距離など前提条件が防音計画の要件として不可欠です。

防音職人の得意分野である木造防音室は、建物の工法や新築などの基本仕様に大きく左右されるので、断熱材や工法など建物の設計仕様が防音効果と費用対効果に直結します。

なので、新築計画であれば、出来るだけ早い段階での契約によって、新築設計内容に早く反映させて工事費用を見積る必要があります。

専門業者の本質は、提案書に表れます。提案書を提示するためには、色々な条件を検討して、建物構造を踏まえた防音効果だけでなく、安全性や耐久性も考慮する必要があります。

それが明らかになるのが「提案書」です。無料相談にこだわると、大半の専門業者は契約を前提とした相談者を重視するため、どうしても優先順位が低くなります。
限られた時間の中で、一生の買い物を無料相談に委ねることはリスクがあることを忘れないでください。

専門家は、自分の技術や専門分野を大事にしていますから、これを理解することが大事です。値段だけで決めることは、何か大事なものを忘れてしまうことが、よくあります。
今一度、冷静に依頼者ご自身が大事にしていることを思い出してください。