木造ピアノ防音室の最適化(2022年12月号)

2022年は昨年に比べて年度をまたぐ長期的な対応が求められる案件が多かったようです。
それは、建築資材の高騰や新築・改築業者のプレカットなど準備が間に合わないことが影響していました。
また、施主(依頼者)が自宅に併設する音楽防音室の現場において、新築業者の説明に不安を感じて、契約後に専門業者を探した件が少なくなかったのです。

私(防音職人)への依頼の打診では、予算的に厳しい案件や途中で見積りなどが変更になり、計画書を修正した現場もありました。

防音職人では、取引先の専門的な防音材以外は、すべて普通の建築材料を使用しており、地元の工務店でも施工可能な設計仕様・施工要領を提案できます。

基本的に、ピアノ防音室など木造音楽室は、木材など木製品の長所を活かしながら、相乗効果が期待できる防音材を組み合せる技術・施工要領が「防音設計」そのものになります。

特に、木造軸組在来工法において力を発揮する技術です。ピアニストが好む音響の最適化を重視しています。

音響の最適化は、新築の施工段階だけでなく、ご予算に応じて完成後にDIYで調整できるように段階的な計画・提案をすることが出来るのが「防音職人」の特長の一つです。

防音室の部屋が狭い場合は、遮音にシフトすると費用対効果が低くなるだけでなく、音響の最適化が難しくなりますので、外壁は防音重視、内壁は音響重視などメリハリを付けた計画・防音設計が必要になります。