防音相談の留意事項(2024年5月号)

連休中に専門業者を探すかたも多いと思いますので、今回は「防音相談の留意点」について触れたいと思います。

無料相談にこだわるとチャンスを逃す
これは、私の契約者であるプロの音楽家に聞いた話です。複数のかたのご意見です。
「無料相談では参考意見や自社の製品資料しか収集できない」「オリジナルの設計手法など具体的な方法論は見えない」「防音設計の相見積りに応じるプロの専門家は少ない」
要するに、自分が求めている専門家に一生の買い物を無料相談で期待すること自体がナンセンスということです。
*相手の心を動かせないからです。優先度が低いと判断されて辞退されます。

オリジナルの設計手法による提案書(計画書)
複数の音楽家(契約者)が仰るには、防音相談を受けたあと、大半の専門業者の提案書はみな金太郎飴のようだったということです。みな同じ手法に見えたそうです。
普通は、ウェブサイトのコンテンツを読んでも、具体的な方法論は理解できないので、専門業者が提示する提案書が重要になります。

また、私の経験では、防音設計(工事を除く)の相見積りは、余り意味がない。それは方法論が異なるため、単純な金額の比較は出来ないからです。
なので、金額だけで判断しようとすると、自分が求める専門家は逃げてしまうようです。金額や知名度だけで判断されると、専門家はやる気を失います。
これは取引先のベテラン建築士や提携先の建築士も同様な事を言います。彼らは自分たちの仕事に誇りを持っていますので、中身を評価していただくことが重要なのです。

以上の内容を考慮して、専門業者のウェブサイトのコンテンツについて理解できないことは、正直に質問すると良いと思います。これによって専門業者の得意分野や考え方が分かると思います。
ただし、ご自身が探している専門家・専門業者について明確に相手に伝えたほうが良いでしょう。出来るだけ、依頼したい内容をわかりやすく説明することが大事です。

なお、新築を計画されている場合は、建物工法のタイプ(軸組在来工法、ツーバイ工法など)の希望を必ず伝えてください。
建物工法によって、生活防音や音楽防音室の費用対効果、将来のリフォームの可能性が異なります。