重要な防音事例・リスクを振り返る(2016年1月号)

今年の防音職人の目標は、今までの相談案件や担当実績を振り返り、基本的で重要な「音響・防音対策」に関するリスク・豆知識、実例を出来る限り分かりやすく説明することです。

市販品や通販サイトの誇大広告、木造の特長を無視した防音業者のピアノなど楽器室、リスクのある防音材・工法など実例や実験データをもとに情報を発信したいと思います。

以下に、思いつくままテーマ・課題をあげます。
・遮音シート、鉛ボードのリスク
・石膏ボードなど建材の弱点と活用方法
・空気伝播音と固体伝播音から見た防音材の効果
木造防音室の構造を薄くするための工夫
・木造、木材のメリット
・DIYによる防音材の活用事例
・音の周波数特性と防音材などの効果
・木造住宅、マンションの生活防音
・新築、リフォームにおける防音室の留意点
・ボックス型防音室の改善対策
・木造のALCパネル工法、硬質系発泡断熱材のリスク

など、音響・防音設計の基本とも言うべき、課題・留意点および設計方針について、重点的に触れていきたいと考えています。

世の中には、発泡スチロールを遮音材または吸音材であると思っている愚かな建築士も居ます。このような人たちが設計する防音室は大丈夫なのでしょうか?木造住宅やマンションで生活音などが筒抜けという事例もあります。
また、通販サイトで購入した防音材が単なる粗大ごみ(産業廃棄物)となり、無駄に終わる事例もあります。
せっかく購入したボックス型防音室から音漏れが酷いだけでなく、音響が最悪という相談もあります。

しかし、追加対策によっては、大幅に音響・防音効果を改善できる事例も少なくありません。
どうぞ、お気軽にご相談ください。