防音専門業者の業態・特長(2021年6月号)

専門業者を専門誌や新聞広告で探していた時代なら、大半の専門業者がショールームや応接室を持つ実店舗で防音相談を対応するのが普通でした。

それがインターネットの普及により、スマホやPC(タブレット含む)で防音設計・工事の専門業者を探すのが当たり前になりました。

ホームサイトの見た目のデザインやキャッチコピー、写真は立派だが、果たして中身は?本当に専門業者なのか?疑問点が色々と浮かぶと思います。私としては、ウェブサイトのコンテンツと、質問事項に的確に答えてくれるかという二点で判断したほうが良いと考えています。

相談者にも、そのように伝え、私の業態や回答などにご不満があれば、遠慮なく他の業者を探してくださいと言います。私の業界は特殊な分野であり、約20年前には、ネット上で出てくる専門業者の6割以上が存在すらしていませんでした。
防音材などの専門製品でさえ、多くが廃版となり新規の後継商品に切り替わっています。本当に良い製品なら変える必要はないのですが、大半が消えています。
*中には性能的にマイナーチェンジになって単価が値上げされている製品もあります。

大手業者は、店舗設備の維持費やホームページ・テレビなどの宣伝費をたくさん使うので、防音工事の見積りは高くなります。経費を乗せているからです。しかも、窓口の営業マンは防音設計・工事のプロではないので、専門的なことを質問されても即答できません。
*私の場合は自営業であり、ショールームもないし、自宅兼用の仕事場で作業し、打合せをしているので経費を最低限に抑えています。その分、私の担当費用の見積は安くしています。

一方、私のような自営業者は、自分の専門分野なら即答できます。担当事例の説明も概要を伝えることが可能です。業態が大きくなると、諸経費が嵩むだけでなく、分業化されて、物事を総合的に分析したり専門事項を担当者が説明できなくなります。これは一般的な住宅メーカーにおいても起きます。

専門業者の特長は、ウェブサイトのコンテンツや実例、実績の説明を見れば概要は分かると思います。不明な点はメールフォームで質問すれば、具体的な回答が返信されるはずです。
それで納得できれば、次は見積りです。

私のような小さな自営業者(専門店のような業態)は、宣伝力は小さく、ショールームもないので、見栄えは良くないです(笑)。交わす書類も見積書・提案書のほか、契約書、設計図書(計画図・施工図など)だけです。

防音材の売買契約書なんか作りません。書類の数が増えれば事務費用が増えます。それは無駄金だと思います。
依頼者は、必要な提案書・契約書、設計図・施工要領、優れた防音材があれば良いはずです。

以上の考え方にご納得いただければ、ご相談ください。出来ることは出来る、出来ないことは出来ないと明確にご返事します。