臨機応変な防音計画とサポート(2021年1月号)

現在では、数多くの防音業者や通販サイトなどが存在しますが、私が開業した17年前には、大半が存在していませんでした。
そのため、私の事業開始の初年度に依頼されたのは、愛知県と大阪府の相談案件でした。
*東京以外には、防音設計や防音工事を専門とする業者が少なかった。

私は、当初は登録上の事業所名を略して「サポートページ」というウェブサイトの名称にしていましたが、誰にでも覚えやすく、印象に残るように、16年前に「防音職人」という名に統一し、ネット上の著作権表示・屋号として使用するようになりました。

やり方は当時とあまり変わっていません。防音設計として契約していただく場合と、短期的に防音材を活用してDIYおよび施工サポートとして対応するなど、状況に応じて臨機応変に対処してきました。

私の特長は、最初に「防音計画」を検討してから、防音設計及び工事サポート一式で生活防音や音楽防音室を完結させる比較的工期の長い業務、ピンポイント的に対策を段階的に計画して、防音効果を確かめながら進める業務を使い分けていました。

このようなスタイルで業務を行っている専門業者は東京でも少なく、木造に限定すると、現役では殆ど残っていません。
歳を取ると工期の長い業務をうけたがらない高齢者の建築士・技術者が増えるためです。現在のようなコロナ禍による新築などの中止や大幅遅延で、余計に契約時期を急ぐ専門業者が増え、前払金を要求されるようになります。

私の場合は、比較的長いスパンで契約していますので、地方の依頼者も安心されます。私の取引先の中では、私以外にテレワークのみで防音設計やコンサルティング業務を契約している業者は居ません。
*防音職人の仕事場は国立音楽大学附属小学校の近所ですが、地図で検索すると、所在がわかりやすく表示されるため、ウェブサイトの経歴と合わせて安心感を与えるようです。

防音計画は、想定される工期や工事遅延にもフレキシブルに対応できるように修正できます。2021年も業務スタイルは基本的に変わりません。テレワークで対応できます。