この事例は、木造戸建住宅の2階のリビングに侵入する戸外からの車騒音を簡易防音工事で減らすものでした。

依頼者は、最初、リビングの窓に内窓を取り付け二重にしたのですが、ほとんど効果はなく、大半は壁から騒音が透過していることに気づかれたのです。

新築のため、防音工事に使える予算が少なく、できる限り低コストで実施できる工法をご希望でした。このため、外壁の遮音性能を15dB以上アップさせることを目的として、遮音マット気密工法を選択しました。
仕上げは普通のPBにクロス仕上げで、従前と同様な内装にしました。

防音施工で既存の壁より、約16ミリ厚くなりましたが、工事前に聴こえていた、うなるような車の騒音は大幅に減少し、リビングの後方にある寝室に到達する騒音も小さくなり、生活の中心であるリビングだけでなく、寝室の追加工事の必要性もなくなり、大変喜ばれました。

薄い簡易防音施工であっても、適切な防音材と工法により、想定以上の防音効果が出たのです。

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